暮らし

「やる人」は自分のモチベーション、やる気、情熱を信じない【習慣化が大事】

「資格試験の勉強をやろうと思っていたのに面倒になってしまった…」
「禁煙しないといけないとわかっているのにできない…」
「ダイエットを始めたけど1日で挫折してしまった…」
「英語の勉強を始めたけど結局続かなかった…」

多くの人がこのような経験をし、悩んだことがあるのではないでしょうか。

そんな「やれない人」が陥ってしまいがちなのが自分の意志の弱さを責めてしまうことです。ダメな自分を責め、自己嫌悪でますます行動できなくなるという負のループに陥ってしまうのです。

「自分」とは唯一コントロール可能な他人みたいなものです。

ただし、意志の力ではコントロールできません。「習慣化」でコントロールするのです。

本記事では、「習慣化」の重要性やその方法について解説していきます。

意志の力と習慣の力

意志の力では人は動かない

「すぐやる人」「継続できる人」は意志の強い人だと思ってはいないでしょうか。

実はそうではありません。

誰しも、面倒なことはできるだけ避けてラクをしたいものです。一方で、向上心は皆同じように持っています。

それでは、「やる人」と「やれない人」の違いを分けているのはなんでしょうか。

それは、自分をラクに動かせる術を心得ているかどうかです。

「やる人」は自分を動かすパターンを見つけて、自分を自然と行動させるような習慣を身につけさせているんです。

逆に「やれない人」は意志の力で自分を動かそうとして失敗します。自分のモチベーション、やる気、情熱を信じて自分に裏切られるのです。

「資格試験の勉強をやろうと思っていたのに面倒になってしまった…」
「禁煙しないといけないとわかっているのにできない…」
「ダイエットを始めたけど1日で挫折してしまった…」
「英語の勉強を始めたけど結局続かなかった…」

これらは自分の意志の力だけでは到底続けられません。

ラライ
ラライ
人の意志力は強くないんです

習慣とは無意識に動かさせる力

習慣とは、意識してこなしている状態ではなく、意志の力をほとんど必要とせず、やっているのが当たり前になっている無意識に近い状態のことを指します。

代表的なのは朝の歯磨きでしょう。
「毎朝歯磨きをしなければ!」と使命感でやっている人は少なく、朝起きたら毎日当たり前のように歯磨きをしている人が多いと思います。

この無意識に行動できる状態が習慣化された状態です。

わたしたちの日々の行動のほとんどは、無意識に支配されています。
無意識にプログラムされたことが知らぬ間に私たちに働きかけ、特定の行動を取らせてしまうのです。

ラライ
ラライ
習慣化されれば、あとは自然に「やる人」になっていくのです

習慣化を邪魔する無意識の力

ただし、習慣化は簡単には身につきません。

無意識には「現状の安定を保とうとする」という特徴があるからです。

無意識は、現状の安定が脅かされていると判断すると、変化を起こさないようにブレーキをかけ始めてしまいます。人がいろいろなことを急に変えようとしてもなかなか実行できないのは、無意識のこの強烈な抵抗に遭っているせいです。

お酒やタバコ、怠惰な生活など「わかっちゃいるけどやめられない」というような場合もたいていこの無意識の存在が大きく関わっています。

習慣化を成功させるためには、無意識の特徴を理解して進めることが肝心です。

ラライ
ラライ
無意識をうまく味方につけましょう

習慣化を身につけるコツ3選

ここまでで、意志の力には限界があること、習慣の力をうまくつかうべきことがわかりました。

つづいては、その肝心の習慣化を身につける方法を3つに厳選してご紹介いたします。

①まず少しだけ手をつける

モチベーションには「鮮度」があります。「やりたい!」と思った時がモチベーションのピークです。

書店で参考書を買って帰ったが、「明日から始めよう」と開かずにおき、いつの間にか本棚の奥にしまい込まれていたという経験はないでしょうか。

これは自分のモチベーションを信じた結果の失敗です。

「やる人」は何もしなければ明日にはモチベーションが下がっていることを知っています。また、モチベーションを維持するためには、まず少しだけ手をつければいいことも知っています。

「人間は達成できなかった物事や、中断・停滞している物事に対して、より強い記憶や印象を持つ」という現象があるそうです。

ラライ
ラライ
心理学では「ツァイガルニック効果」というみたいです

要するに、小さな一歩でもアクションを起こすことで「やり残し感」を持てば、「完成させたい」という欲求が自然と湧き上がるというわけです。

0を1にしておくと明日もまた続けることができるのです。

②やるしかない環境をつくる

前述の通り「やれない人」はできなかったことを自分の意志の弱さのせいにしてしまいます。

ですがそれは「できない環境で頑張ろうとした結果」だということです。

一方で「やる人」は、意志力に頼らない方法を知っている。誘惑のない環境を作る、もしくはやるしかない環境に自分を置くのです。

読書をしようと思ったら、余計なものを持たずに読みたい本一冊だけを持ってカフェに行く。そうすると自然とその本だけに集中することがわかるでしょう。

また、勉強したいのであれば、図書館に行く。周りのみんなが勉強している環境に身を置くことで自然と自分も頑張れることに気づきます。

このように、まずは誘惑されない環境を作って、ラクに自分を動かせる方法を考えるのです。

ラライ
ラライ
毎回スマホの電源を切る、毎回アプリからログアウトするというのも簡単にできる環境づくりです

③一度に頑張りすぎない

また、習慣化を達成するためには、頑張りすぎない方がいいです。毎日が頑張るモードだと、やがてそれをやることが苦痛の感情と結びついてしまい、継続ができなくなってしまいます。

習慣化において、この苦痛の感情をつくらないことが、無意識をうまくコントロールする秘訣となるのです。

少し物足りなく感じるぐらいの行動を3週間続ければ、それが自分にとって「当たり前」の行動になり、「もう少ししたい」という感覚が生まれます。

これが続くと「快の感情」と結び付く。これは無意識が安心している状態であり、無意識をコントロールしながらプログラムを書き換えていくためには、物足りないぐらいの努力こそが最良の方法といえます。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回の記事では、意志の強さではなく、習慣化によって自分を動かすというお話をしてきました。

どうしても一念発起して、やり続けれるような気がしてしまいがちですが、人間の仕組み上それは難しいということですね。
そのことを知るだけでも今までと違ったアプローチができるかもしれません。

よい習慣はよい生活をつくり、よい生活は自信に満ちた人間をつくります。

これからもよい習慣化を実践していきましょう。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。